スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

僕は好きですよ

 気が付けば、最近QEDのSSばっかりだなー…と思いながら今回もQEDssです。
 そろそろ艦これに戻したい気もするけれど、なんだかんだと御城プロジェクトやっているので意識がどうしてもそっちに行ってしまいますね…^^;

 今回のタイトルは、Twitterの@milkmilk_odai様のお題「敬語で虐めちゃいますよ」からいただいています。
 他のもいい感じなので、徐々にかけたらと思います。
 それではどうぞ。

  『僕は好きですよ』  

 期末試験も終わり、夏休みも間近になったある日の放課後。
 ゴミを焼却炉に捨てた帰り、燈馬は教室からよく知った名前を聞いた。

 耳に聞こえてくるのは、可奈の話題。
 以前はクラスメイトの男子生徒からはその荒い言動と暴力に距離を置かれていたこともあったが、最近は、彼女は無意味に人を傷つけることはないということがわかってきたのか、彼女の周りには少しずつ男子生徒の影が見え始めた。
 もともと彼女は美少女なのだ。
 少し前までは、その言動から男子生徒からは敬遠されることが多く、自分だけがその隣にいられた。それが少しだけ嬉しかったりもした。
 それが今はどうだろう。
 隣にいるのはやっぱり自分だけど、自分だけではなくなった。

 まるで幼稚な独占欲。

 そんな事は重々承知していた。
 だけど、自分の中にある黒い感情はどうしても抑えられそうにない。
 それを表面に出さないだけの理性は持ち合わせているつもりだ。

 燈馬は、何気ない涼しげな顔で教室の扉を開く。

 一斉に振り返った男子生徒は燈馬の顔を見ると一瞬気まずそうな顔をしたが、燈馬の表情に変化がないことを見て取ると、ほっとしたような表情を浮かべる。
 そんなクラスメイトの表情の変化を見ながら、燈馬はこの後の過ごし方について考える。

 夏休みで人が増える前に図書館で本を借りるか、早めに帰って依頼された仕事を早々に済ませるか…

 考えながら可奈の机に鞄があることを確認する。
 特に一緒に帰る約束をしたわけではないが、一緒に帰ることが二人の間で暗黙の了解となっていた。
 とりあえず可奈が来るのを待つため屋上で本でも読もうか、そう思った時に前の扉から可奈が紀子たちと教室に戻ってきた。
「燈馬君、お待たせー!!」
 可奈はよく通る声で燈馬を呼ぶ。
「いいえ、大丈夫です」
 燈馬は笑顔で答え、取り出しかけた本を再び鞄にしまう。

 いつもの何気ないやり取りが、燈馬の独占欲と優越感をくすぐる。
 どれだけクラスメイト達が可奈に好意を抱いたところで、可奈が燈馬を選んでくれている。
 それがどれほどの破壊力を持つか、この目の前の少女は知らない。
 不思議そうに燈馬を見つめる目を、燈馬は笑顔で返す。

「はいはい。相変わらず二人は仲良いわね。もういっそのこと付き合っちゃえば?」
 そんな二人のやり取りを見ていた香坂が呆れたように言う。
 そんなことを言えば、彼女の反応は決まっている。 
「な…何言ってんだよ!」
 ほら。
 顔を真っ赤にして全力で否定してくる。

 でもね。
 そんな真っ赤な顔して否定して、それでいて最後には伺うような視線で自分を見てくる。
 まったく説得力がない。

―――意識しているからこその表れだと思うんですけどね…

 そう思いながら決して勘違いではないだろう想いを確認する。
 彼女も。
 自分も。
 たぶん同じ感情を抱いている。

 可奈が全力で否定したところで、香坂たちも聞く耳を持たず。こういう時は当事者より第三者の方が客観的に判断もできることが多い。
 香坂たちもある種の確信を持っているからこそ、言っているのだろうということが感じ取れる。
 可奈の否定に聞く耳も持たない香坂たちにしびれを切らしたのか、可奈が燈馬に助け舟を求める。 
「燈馬君からも何かいってよ!」
「え?」
 可奈の眼はすがるような思いが込められている。

―――いいんですか?

 声にならなかった言葉が脳裏をかすめる。
 先ほど感じた黒い感情はまだ燈馬の中に燻り続けている。
 だからこそ。

「僕は好きですよ」

 何もないていを装って可奈ににっこりと話しかける。

 クラスメイト達への牽制も込めて、彼女の反応を僕は楽しむ。
 きっと素直な彼女は態度で僕が好きだと表してくれるから。
 その真っ赤な顔を見れば、この幼稚な独占欲は多少は満たされるのだろう。
 今はとりあえず。
 それだけで収めておきましょうか。
  
*******************************************

 いつも黒い燈馬君を書きたいなぁと思いながらもなかなか書けない(書く技量がない)のですが…
 うーん…今回もあんまり黒くなんないですね?
 どうしたら黒くなるんだろう。。。
 他の素敵サイト様で勉強してみるものの…楽しんで終わりです。はい。
 まぁ、少しずつ日々精進していきます。
 どうもありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

Tag : Q.E.D...証明終了

コメント

コメントの投稿

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。